宅建令和3年10月試験解説【問50】建物の問題(2021年10月過去問)!
×【問50】建物の構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1 鉄骨構造は、主要構造の構造形式にトラス、ラーメン、アーチ等が用いられ、高層建築の骨組に適している。
2 鉄骨構造の床は既製気泡コンクリート板、プレキャストコンクリート板等でつくられる。
3 鉄骨構造は、耐火被覆や鋼材の加工性の問題があり、現在は住宅、店舗等の建物には用いられていない。
4 鉄骨構造は、工場、体育館、倉庫等の単層で大空間の建物に利用されている。
令和3年10月試験【解説台本】知識なしで解く技術
令和3年10月試験【解説台本】間違いが無い問題
はい。どーも宅建コーチの桑田真似です。
この動画では知識0から3ヶ月の独学で、宅建に合格しました僕の経験を元に、
宅建試験、特有の罠の見付け方、引っかかるパターンを中心に解説させて頂いております。
また、初心者の方でも、分かり易くする為に、専門用語を一般的な言葉に置き換えたり、
正解を覚えやすくする為に、独自の解釈を挟む場合もあります。
そのあたりも、予めご了承お願い致しますm(_ _)m
それでは、ここで動画停止ボタンを押して、一度全文を読んで頂ければと思います。
画面が読みづらい場合は、概要欄にも問題文がありますので、そちらをご覧下さい。
。。では、問題文を読んだ前提で解説させて頂きます。
まず最初に、問題文を読む際は、出題形式の確認をしましょう!
宅建では「◯探し系問題」が大体30問、「×探し系問題」が大体20問の割合で
ランダムに出題されてきます。これは受験者を混乱させるのが目的ですので、
惑わされないよう、毎回、問題番号に印を付けるようにしておきましょう。
ちなみに、この設問文には「最も不適当なものはどれか」とあり、
これは間違い探し系の問題だと分かりますので、問題番号に×印を付けます。
また、この4つの選択肢の内、×が1つで、残り3つは◯だ。という事が分かりますね。
それらの情報を頭に置いて、選択肢を読んで行きましょう。
今回は【問50】建物に関する問題となっています。
宅建というのは字の如く、宅地建物に関する取引をする訳ですから、その建物にまつわる
構造面での知識を問う問題になります。
この解説動画シリーズでは何度が、この問50から問1に遡って解いていく事をオススメ
しております。
その理由としてはズバリ!「後半の方が簡単だからです。」
宅建という試験は38点採れば、まず合格だと考えられます。
逆に言えば12点は落としても良いわけです。ではその12点はどこで捨てるかというと
「難しい問題」でしょうか?それとも「簡単な問題」でしょうか?
答えは簡単ですね。採れる問題をミスミス捨てるのは得策ではないですね。
ですので、まずは点が取りやすい問題をやっつけて、難問が待ち受ける前半に向かっていく
作戦をオススメしております。
仮に時間切れで【問5】から【問1】まで手が付けられなかったとしても、
それまでに確実に38問とれていれば合格になります。
また、時間切れ寸前なので、【問5】〜【問1】を全て選択肢③とした場合、確率からして
1点とれる事が期待できます。
もし【問1】から素直に解いていった場合、難読問題から始まるので、面食らってしまい、
ペースを乱されたり、時間を浪費してしまいます。
これにより焦りが生じて凡ミスが増え、最後の特に得点しやすい【問46】〜【問50】
まで辿り着けない危険性もあります。ですので、採れる問題は元気な内に先に解いて、
心に余裕を持って難問ひしめく前半に向かって行ってもらえればと思います。
この時のペースの目安としましては、後半の25問を45分で終わらせて、前半25問は
70分かけて解き、残り5分で見直しが出来れば理想的だと思います。
その為にはまず、この【問50】は1分30秒以内に解けるといいと思います。
では、その短い時間で正解を見つける方法をお伝えしたいと思います。
まずは選択肢①から確認しましょう。
ここで、「トラス、ラーメン、アーチ」と構造について専門的な言葉が出て来ました。
なんとなく聞いた事はあるにしても、果たして鉄骨構造の話かどうか、分からない方が
ほとんどかと思います。
宅建は建築士の試験ではないので、実はこのあたりの深い知識は無くても解けるように
なっています。
ここで設問文を振り返ってもらいたいのですが、この4つの選択肢の中から、一番
適切でない選択肢を見つければそれで、OKなんですね。ですので、この選択肢が
正しいかを判断する必要はないんです。逆を言えば一番正しそうではない選択肢を
見つければいいという事になります。
なので、本肢のトラス、ラーメン、アーチが分からなくても、多分正しいんじゃないかな。
と思ったら、とりあえず◯と?を付けて次に進んで行きましょう。
多くの場合は、常識で判断できる変な文が出て来ます。
ということで、選択肢①に◯と?をとりあえず付けておきましょう。
続きまして、選択肢②ですね。
ここでも「プレキャストコンクリート板」という専門的な言葉が出ましたが、
こういった専門用語が間違いになる事は、ほとんど無いと考えて大丈夫です。
そして、キーワードとしまして、この後に「等」という漢字がありますね。
こういった、ぼやかした表現を使い「他の材料もアリえますよ。」と幅を持たせる
表現を使っている時は、間違いにする気がない証拠なので、その選択肢は
セーフの可能性が高いです。
という事で選択肢②に◯を付けておきましょう。
続きまして、選択肢③ですね。
ここでも「等」という表現が出ておりますが、この文の
最後は「用いられていない。」と否定の表現で終わってますね。
この場合ですと、ほぼ全ての状況が否定される事になり、
逆にツッコミどころを増やし、間違い箇所を作ろうとしている証拠だと考えられます。
具体的に、どういう事かと言いますと「鉄骨構造は住宅、店舗等で使われていない」
と言い切ってしまっているんですね。
そうなると、「いやいや、住宅の広告で良く鉄骨構造という文字見ますよ!」
とツッコミが入れられやすくなるんですね。
等を付けている事で、更にいろんな建物で使われていないと断言している事になり、
これは明らかにおかしいと判断できてしまします。
ですので、本肢の内容はアウトでした。
選択肢③に×を付けておきましょう。
ちなみに「耐火被覆や鋼材の加工性の問題があり」の所は気になりますが、
この問題でしか見た事のないような、結構専門的な内容ですので、
覚える必要は無いかと思います。
一応説明しておきますと「耐火被覆や鋼材の加工性の問題」はありません。
ので、ここも間違い箇所でした。
では最後の選択肢④ですね。
体育館を思い出してもらいたいのですが、
中から天井を見上げてもらった時に、結構鉄骨むき出しになっていなかったでしょうか?
このように単層で大空間に適しているから、体育館で使われているんですよね。
皆さんの学生時代の記憶で判断できる選択肢でしたね。
ということで、本肢の内容の通りでセーフでした。
選択肢④に◯を付けましょう。
以上の事から、この【問50】の正解は、選択肢3と判断できました。
このように選択肢1で専門用語が出て来て、判断に困った場合は、◯とか?の印を付けて
次に進めばOKです。
今回は、正しくないっぽい選択肢を見付ければいいので、全ての内容を理解しようとせず
ツッコミ所がある、おかしな箇所だけを探して読んで行くようにすればOKです。
試験対策する際も、建物の構造も大事なのですが、ここは深堀りして勉強せずに、
その労力を宅建業法など、沢山出題される分野に向けた方が、沢山点がとれますので、
コスパがいいかと思います。
1問だけしか出題されない分野に労力を使うのは避けましょう。
はい。という事で解説は以上となります。
この宅建対策動画シリーズでは「確実に採れる問題を落とさない」をコンセプトに
手短かに解説させて頂いておりますので、他の動画も是非ご覧頂ければと思います。
それでは今回は、これをもちましてゲームです!お疲れ様でしたー
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